21世紀のニューヒーロー【鼠】が、いま産声をあげる!
時は江戸後期、文化・文政期。第11代将軍家斉の治世は、側近政治がはびこり、江戸の町では、武家人・町民各々の不平不満は溜まる一方だった。
そんな腐った世の中で、滝沢秀明扮するご存知、鼠小僧が、妹・小袖とともに弱き善を助け、強き悪をくじいていく、1話完結の痛快娯楽ミステリー。
「鼠、江戸を疾る」に寄せて...赤川次郎(原作)
子どものころからチャンバラ映画を見て育った私にとって、時代劇は心のふるさとと言ってもいい。この初めての時代小説「鼠シリーズ」も、頭の中に懐しい時代劇を上映しながら、楽しんで書いている。それがこの度、すばらしいキャストでテレビドラマ化されることになり、胸躍る思いだ。
権威や権力に守られることなく、弱い庶民のために命をかける、そんなヒーローを描いてみた。本のページから、どんな江戸の町が、そこに生きる人々の暮しが、映像となって立ち上ってくるか、楽しみでならない。
「鼠、江戸を疾る」制作に当たって...鈴木光(制作統括)
誰もが知る江戸のヒーロー「鼠小僧」を2014年に制作するに当たり、私の頭の中にまず浮かんだのは、千両箱を抱え、大名屋敷の甍を縦横無尽に駆け抜ける「滝沢秀明=鼠」の姿でした。
困っている人を見ると、どうにも捨て置くことが出来ない。粋で鯔背な「鼠」の色っぽさ。鼻っ柱が強く、負けず嫌い。けれど、誰よりも鼠の身を案じている、妹、小袖のいじらしさ。そして、彼らを取り巻く個性豊かな江戸の庶民達の、涙と笑いの人情喜劇をぜひご堪能下さい。
制作にあたって...落合将(制作統括)
「必殺仕事人」「暴れん坊将軍」「江戸の鷹」「腕におぼえあり」・・・子どもの頃に夢中になってブラウン管の前で見ていた時代劇の数々・・・そんなエンタテインメント感あふれる時代劇が2014年1月、NHKに戻ってきます!ベストセラー作家・赤川次郎さんの原作を大森寿美男さんがクールに料理して、川井憲次さんのスタイリッシュな音楽にのせて皆さんの前にお届けする、全く新しい「21世紀版」鼠小僧を演じるのは、ご存知タッキーこと滝沢秀明さん。
30代の男の色気をたっぷりかもし出す「新・鼠小僧次郎吉」を今度はハイビジョン映像にのせて、たっぷりお楽しみください!
極め付き!!! 滝沢版「鼠小僧」...黛りんたろう(演出)
滝沢君と出会って早や9年。大河ドラマ「義経」では、弱冠23歳の若者だった彼が、いまや30歳。久しぶりの彼は、かつての美しい面差しはそのままに、すっかり成熟した「おとなの男の色気」を湛えていた。今回の鼠小僧次郎吉は、いわずと知れた「義賊」だが、その出自は諸説紛々。いずれにしても、世間の裏街道を生きる運命であった事は周知の通り。たんなる正義漢ではない、さまざまなる屈折を帯び、「斜に構えた」ところのある人物だったと思う。これまでとは性格を異にした今回の役どころ、「おとなの色気」を得た滝沢君が、あたらしい魅力で演じてくれる事を楽しみにしている。そして共演の忽那汐里さん、嶋政宏さん、その他多彩なレギュラー陣の皆さんで、平成版、極め付けの「鼠小僧」として、ひろく愛される作品になるよう、祈っています。
キャスト
次郎吉(鼠小僧)…滝沢秀明
本物語の主人公。昼は遊び人にして粋な江戸っ子「甘酒屋」次郎吉。夜は武家屋敷から千両箱を盗み出し、貧しい庶民に分け与える怪盗「鼠小僧」として江戸の町の屋根瓦を疾走する。妹・小袖と貧しい長屋でふたりぐらし。
小袖…忽那汐里
次郎吉の妹。町娘ながら、武芸に精を出し、町道場に日々通って、その武芸の腕を磨いている。おてんばではっきりした性格で兄の次郎吉の手を焼かす一面も。ただその兄妹の関係にはなにやら秘密がありそうで・・・。
米原広之進…京本大我
小袖と同じ道場に通う武家の三男坊。腕はいまひとつだが、気のいい性格で、小袖のよき友人。小袖に気があるのだが、小袖のほうはもっぱら武家のあいだでの噂話などを聞きだすよき情報源として活用している。
千草…片瀬那奈
医師の良安の娘。修学先の長崎から帰り、第2回から登場。事件にまきこまれた被害者を治療し、また次郎吉と同じ長屋の娘・お豊をあずかり、次郎吉も大きな信頼を寄せている。次郎吉が鼠小僧であることにうすうす気づいている。
徳五郎…嶋政宏
年配の岡っ引き。鼠小僧をつかまえることを生きがいとしている。同心の早崎は父親時代から世話になっていて息子にも頭があがらない。「鼠小僧は決して人を殺さない」ということを信じていて、鼠に友情(?)を感じている一面も。
お染…濱田マリ
次郎吉や徳五郎が常連のそば屋のおかみ。
定吉…マギー
徳五郎の部下の下っ引き。調子がよい。
早崎…渡部秀
徳五郎の上司の同心。
お豊…萩原みのり
次郎吉や徳五郎が常連のそば屋のおかみ。
浅蜊売りの与平…坪倉由幸(我が家)
納豆売りの太助…杉山裕之(我が家)
菜売りの喜作…谷田部俊(我が家)
お染のそば屋の常連3人組。”
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